Professional*eyes

第一線で活躍している方に今感じていること、思考していること
などなどをインタビュー形式でお話いただくコーナーです。

第7回 春の新作はエジプト文明の生まれたナイルから

濱野麻衣子さん

森下 2013年の春の新作みていただきましょうか。では、石井から。

濱野 春に出るってこと?

森下 三月から

濱野 なんかコンセプトとかあるんですか?

石井 はい。コンセプトは今回、大きいテーマで
   「ブルーナイル」と「レッドサバンナ」。
   アフリカに強い思い入れがあるというものではなく、
   ナイルの豊かさとサバンナの力強さを、
   赤と青という色を付けて対比で見せているんです。
   その辺りの自然の中には、ジィオデシックもよく使う
   自然のモチーフが溢れているんです。
   今までに多少使ったものもあるのですが、すごく沢山要素があって。

濱野 例えばどんなのですか?

石井 今回メインで作っているのが、この石のついたネックレスと、

濱野 これはなんの石なの?

石井 これはクリスタルクォーツ。
   ジィオデシックは今まで色々なコレクションの中で 石を沢山使ってきたのでが、
   その中でもオリジナルでカットを施した石をメインに使ってきているんですよ。
   今回もこの2種類のデザインにオリジナルカットを施していて。

濱野 何を象ってるの?

石井 これはハルツームというリングなんですけれど、地名なんです。
   ハルツームがナイルを代表するデザインなのですが、
   ハルツームという土地で白ナイルと青ナイルの2本の川が
   地中海に注ぐナイル川として合流し、一本になるんですよ。

森下 エジプト文明の発祥の地。

石井 その川の流れを、この石の稜線が表しています。

濱野 これはなかにあるのはどうなってるの

石井 中は七宝で、サバンナの夕暮れを。

濱野 底が七宝で、その上にクリスタルが乗っているってこと?

石井 はい、そうです!

濱野 このオレンジっぽいものも?

森下 七宝の表現ももっと新しくしていきたいなと思ってるんです。
   エジプト文明とかにもともとすごく憧れがあるので、
   この世代交代でそういうテーマをやりたいなと思って。
   で、若い中井くんという男子が、今の世界をどう捉えて、
   どう表現していくのかを、わたしたちとキャッチボールを繰り返しながら
   生まれたコレクションなんです。

石井 使っている要素は基本的に変わってないんです。
   透かし模様だとか、オリジナルのカットの石とか。
   線の細さでずいぶん雰囲気が変わるものだなと思いました。

森下 そうね、まさに若返り。

濱野 確かに線が、みんな同じデザイナーって言うことですもんね

森下 そう、私がまずお話を作って、中井くんがデザイン画をいっぱい書いて、
   小島と私が何回も何回もモミモミして、もうね。
   やっぱり彼は、ジィオデシックのものが大好きなんですよ。
   有機的なものも好きで、卒制がコノハムシ。

濱野 あ、あの子だ。

森下 そう細い男の子

濱野 コノハムシのオブシェとか作っていた子でしょ?すごいリアルな
   この前見に来た時もすっごい旦那が興味を示して、
   あれが欲しいとか言うわけ。あれはすごいとか言ってた。

森下 ありがとうございます!中井朋樹感激!

石井 相当うれしいですね!

濱野 コレクションの名前なんでしたっけ?

石井 ブルーナイル&レッドサバンナ。
   で邦題みたいなのもついていまして
   『ナイルの青いカバとサバンナの赤いハチクイ鳥』

森下 そう、まず考えたのは青いカバ。
   エジプトの墓のあちこちから出た青いカバはラピスラズリで色が付けられていて。
   今回パリに行ったときに丁度「ツタンカーメン展」をやってて、
   小島がずっと以前から青いカバが欲しいって言ってて・・・・レプリカを買ったんです(笑)
   それをずっと見ていたら青いカバ・・・いいなぁ〜って思って。
   水の王者が青いカバだったらやっぱり
   空の王者はハチクイ鳥かなぁと思い始めて・・

濱野 そういえば、話が変わってファイヤーオパールって、
   色変わるの?(と古い指輪を取り出し)

森下 これはどなたのですが?

濱野 母です

森下 オパールは柔らかいので、こわいな〜・・・
  (と言いつつ触りながら)でもこの石、ステキだな〜!

濱野 かわいいな〜って思ったんだけど、そのまま着けるには古めかしいデザイン・・・
   ゴールド系で、ちょっとモダンなフォルムのところに
   ぽんって石が入ってるといいなと思って。
   すごいまた抽象的な話になっちゃうんですけど(笑)
   1年に1個リメイクをやろうと思って、
   6月位にまた出来上がっていれば嬉しいなって

濱野麻衣子さん

森下 本当に、ゆっくりでいいんですか?

濱野 全然急がないです。冬は着けないし、初夏あたりの装いに合う気がするので。

森下 じゃ、次回あらためてまた詳しくデザインのお話を伺いましょう。
   今日は本当に長い時間を頂戴して本当にありがとうございました!

濱野 こちらこそ!楽しかったです

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