Professional*eyes

第一線で活躍している方に今感じていること、思考していること
などなどをインタビュー形式でお話いただくコーナーです。

第3回 結婚指輪を選ぶのはほんとうにふたり初めての共同作業

濱野麻衣子さん

濱野 こういうことだったの!って思い始めたのは5月ぐらいで、
   その後3ヶ月位でとんとん拍子で進展して、
   それで夏に、(マリアージュサロンの)ご連絡をして。というのも、
   そうだそうだ、マリッジリング作んなきゃいけないって思って
   その時まだ一人で暮らしてて、週末だったと思いますけど、
   なんか机に座ってて、「そうだ・・・ジィオデシック・・・」(笑)

森下 うちの、小島は、本当にアップダウンの少ないマイペースな人だから、
   どんなことがあっても、わりと淡々として、
   だけど、マイコ編集長がマリッジリングを
   うちで、っていうのを本当にすごく喜んで。
   だって世界の一流品だって沢山お知り合いだろうし。    
   なんだろ・・・すごく嬉しい。

濱野 で、ほら別にしょっちゅう会ったりしているわけでもなく、私もばったばたして
   そんなこと(結婚)でもない限りは、
   自分でジュエリーを買いに行くとか探しに行くとかって、全然無くて。
   ジュエリー担当ではあったんですけど、(笑)・・・
   仕事でたくさん見たり触れたりするし、買うに至らなかったりと何年も過ごして・・・・。
   でもその時は、なんかぽっ・・・とお二人の顔が思い浮かんできて(笑)

森下 うれしすぎっ。。

濱野 ま、メール送っても、お忙しいかもしれないし、わからないなと思ってて・・

森下 そんな訳ないじゃないですか!(笑)

濱野 メアド変わってるかもしれないし、って思ったりして、
   でも一応聞いて見ようとか思って。
   でもすぐメールのレスポンスをいだいて、
   そんなに時間に余裕もなかったと思うんですけど・・・

森下 いやいやいや
   ジィオデシックは緊急対応も出来る限りさせてもらっておりますのでご心配なく

濱野 リングだけじゃなく何でもそうなんですけど、
   結婚式の時もすてきなドレスはいっぱいあったのですけれど、
   かろうじて残ってた親の白無垢と内掛けを着たんです。
   私が着る意味っていうのが・・・
   自分に縁のあるもので固めたい、身に付けたいっていうのがあったので。
   もちろん新しく仕立てたものもいっぱいありましたけど、
   着物とかジュエリーは、自分にとって意味のあるものを身に付けたいと思ったので、
   個人的にも存じ上げているブランドがいいなと。
   ゆうじさんとまゆりさんの二人がすごく素敵なカップルだな〜と
   わたしが独り身で来ていたときに思っていたので、なんかふっと浮かんだのですよ。

森下 もうしわけないくらいです、でもほんとうにうれしい。。

濱野 それで旦那も全然ファッション業界の人じゃないし、
   もちろん生まれて初めてのリングで。
   装飾とかジュエリーなんかまったく着けない人なので、ここに連れてきて話しても・・・・(笑)

森下 私は自分がもの知らないから、すごく教養のある人が大好きで、
   だから編集長のご主人の”研究者”という仕事にすごく興味ひかえちゃうんです

濱野 例えば、どこそこVIPルームに行っても自分も居心地良いって思わないし、
   たぶん彼もそういうことでウキウキするようなタイプでもないので、
   そういう方向にはならなかったんです。
   で、こちらに来たときに何となく彼も居心地よさそうで
   全然ファッションやアート業界の人ではないけれども、
   素直に普通にしゃべって、それに答えてくださって、っていうプロセスが、
   私にも彼にも、やっぱりすごい良かった。
   で、ご夫婦でいらっしゃるので、男性(祐二さん)もいるじゃないですか。
   女の人とペラペラしゃべるってタイプではないので、
   祐二さんと何か言っていたじゃないですか、
   なんか「この素材の強度を・・・・」どうのこうのと、
   なんか難しいことを言ってたでしょ。

森下 女の人っていうのはキレイ・ステキっていう感覚的だけれど、
   やっぱり男の人はすごくモノの作りとか仕立て具合とか
   理屈っぽいところに興味があるので

濱野 ねー。そういうところちゃんと聞いて、答えて下さって。
   それがもう、自然体で応えてくださって。すごい!ゆーじさん(笑)

森下 (自然体で)変わらなすぎて、私、時々困ります(笑)

石井 ほんとに困ります

濱野 いやいやなんで(笑)?いいじゃないですか、自然体で(笑)

森下 媚びるのはダメだけれど、サービス精神というか、慮り方が足りないというか
   お客様に対してもあまりにも全く普通に接するので

濱野 でも、そこが男っぽくって、

森下 時々ですけど、冷や汗出るときがあるんですけれども。。
   でもご主人と、原子力の問題とか難しい専門的用語の会話しているふたりは
   すごい盛り上がってましたね

濱野 彼が知ってるジュエリー屋さんって百貨店の一階にあって、 男の人がいたとしても、
   これがいいですよ、あれがいいですよ、って、言ってはくださるけど・・・
   こういう作る人と直接お話ができて、疑問があったら聞いて、それに答えてくださって、
   そんなやり取りができるものだと思っていなかったみたいで 、
   ま、普通そうじゃないですか。
   作り手の人とお話ができたっていうのがやっぱりすごく良かったみたいです。

森下 たまたま小島祐二デザインのものを選んだっていうこともあって、、、
   それが本当よかったなぁ〜

濱野 ほかは違ったの?

森下 私のデザインもあったし。ちょびっとだけれど、
   もうちょい若い子のもあるので、本当にやっぱり通じるものがあったんだと思うんです。

濱野 自分ばっかりがなんかこう、先導してやるっていうのも、あまり好きじゃないので、
   一緒に同じものを、なんだろプロセスを一緒に体験するっていうのもすごく良かったかな。

森下 それはもう、本当に素敵だったなぁと思う。。

濱野 ねーなんでしょうね、この(リングの)デザインはあまりピカっとしていても、
   なんか気はずかしい。みたいな感じ。私は普段はあまりマットなものって持ってないですけど、
   この質感っていうのがすごい惹かれて。指通りがすごく良いのと、
   なんか、なんか良いんですよね(笑)、良いなと一瞬見て思っていたら、
   旦那も気に入っていたっていうので、そんなに悩まずにすぐ決めたと思うんですけど。

森下 わりとすぐ決まりましたよね。

濱野 全然、悩まないんです。私たち。サクサク決める(笑)
   結婚式場でも、こんなにサクサク決めていただきありがとうございます。
   っていわれるぐらい早かったんですよね。若い方だったりすると、
   あれやこれや聞いて、ちょっと決められないので一回持って帰りますとか、
   本当に時間がかかる方もいらっしゃるらしいんですよね。

森下 やっぱりご自身のなかに、これが素敵とかこれが良いっていう
   はっきりした好みがあるんですね。

濱野 そうなんです。だからこれとこれなら、これだし。
   次これ。次これ・・・これで終わりってみたいな感じで、すごい早かった。
   だからあまり、どうしよう・・・・って迷うことは、殆どないですね。
   何事でも。ジィオデシックを買うときでも。

森下 おふたりとも?

濱野 ふたりともそう。

森下 じゃ、結構似た者同士だ。

濱野 全然違うんですけど、ジャンルとかって意味では、全然違う。

森下 ジャンルは関係ないんですよ、きっと。

濱野 ねー、本当に、こんだけかけ離れていても、一緒に暮らせるもんなんだって(笑)

森下 そういったらうちもそうですよ!

濱野 でもまゆりさんたちはやっぱり、こう美しいものをつくるとか、っていう
   価値観は一緒じゃないですか

森下 もちろん一緒に仕事を始めてからはそうなんですけど、それ以前はまったく別です。
   でもやっぱりお互い良いなって思うものはおんなじだったり。
   あ、この曲いいなって思ったら相手もそうだったり。
   それがモノでも食べ物でも、なんでもいいんですけどね。

濱野 同じ業界の人同士でも、うまくいく場合もあるし、いかない場合もあるでしょ?
   全然異なる仕事をしていて、しかも40何年も独り身同士がこのタイミングで会うなんて。
   ある意味自分も出来上がっている状態じゃないですか。
   なのにそんなに意固地にならず、融合(または共存)できるっていうのは、合うんだろうなと。

森下 いや、それはすごく合うんだと思いますよ。

濱野 年取ればそれ相応にうるさいし、好き嫌いも激しくなってきてるわけで。
   仕事でならしょうがないけどプライベートでわざわざ、合わない人と話したくないし、
   っていうすごい選り好みが激しいので、私は結構難しい人だとは思うけど、
   それがなんか合うんだから、いいのかなって、

森下 じゃ、今は毎日が楽しいですね?

濱野 面白いですね、興味深い。

森下 かなり理性的っていうか、編集者としてもちろんキャリアがあって、
    長いので客観的なところがあったりして面白いですね。
   それは私からみてすごく興味深くて面白い。

濱野 そうですね・・・・よくぞ私みたいなのをもらっくれて・・・結構変わってるし

森下 いえ、ものすごく自慢らしいですよ。わたし伺いましたもん!
   本当にこんな面白くて、いや、素敵で綺麗な嫁が来てくれて・・・・・ごちそうさまです。

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