Professional*eyes

第一線で活躍している方に今感じていること、思考していること
などなどをインタビュー形式でお話いただくコーナーです。

第1回 『エル・マリアージュ』がうまれたきっかけ

濱野 麻衣子さん
石井 今日は、オシャレなファッション結婚雑誌の第一人者の
   『エル・マリアージュ』濱野麻衣子編集長にいろいろと
    オシャレマリアージュ事情をお伺いしようと
    中目黒のブティック・マリアージュサロンにお越しいただきました。

森下 まずは、『エル・マリアージュ』の始まりから
   お話聞かせて頂きたいと思います。
   編集長こんにちは!

濱野 こんにちは!おひさしぶりです。
   『エル・マリアージュ』は、2008年に創刊しまして、
   当時は『エル・ジャポン』と兼任してました。
   その時は、おしゃれで自由な結婚を提案する雑誌もサイトもなかったし、
   システム自体もあまりなくて、
   全部こう・・・こう、なんて言うの?定型があって、
   ひとつ決めちゃうと全部決まっちゃうみたいな感じ。
   みんな普段のファッションはおしゃれになってきているのに
   結婚式となるといきなり超コンサバになったりとか、
   チョイスの幅がぐっと狭くなるっていう印象があったので、
   あまりそういうものに囚われずに
   センスのいい結婚スタイルを提案できる雑誌を作ろうと・・・。

森下 確かに結婚雑誌とファッション雑誌は全く別物という感覚があったんでしょうね。

濱野 みんな『エル・ジャポン』の編集と兼任していたので、
   ウエディングのエキスパートの編集者はおらず、
    別冊付録や企画レベルでの取り上げはあっても、
    一冊のムックとして出すっていうことは初めてだったんです。
    今は他誌も色々やっているけれども、その時は本当になかったんです。
    誌面もウエディングドレスに、エンゲージとマリッジを着けてっていう
    シューティングがメインで。
    けど、もっといろいろなスタイルがあってもいいよね、っていう所から。

森下 それはオシャレな「ELLE」の出番ですね。それで具体的には?

濱野 ファッションブランドの白いミニドレスに、別にエンゲージじゃなくっても、
    自分が気に入った石のちょっと大胆なデザインのジュエリーとか、
    自分がエンゲージだと思えばそれで良い訳だし、っていうところから
    表紙もミニドレスに白いブーツ、白いブルドッグ・・・(フフフ)と一緒に、
    っていう表紙だったんですよね。創刊号が。
    そんなの、まずウエディング雑誌売り場になくって。それでちょっと、
    目を惹いたっていうのがありますけど、基本そういうコンセプトはあまり変えず、
    もっと選択肢が欲しいっていうのと、もっと自由に組み合わせたい。
    あと、もっとパーソナルなものであるべきだから、
    自分らしい、私らしい、みたいなことを主眼に置いて編集しました。

森下 だから話題になったんですね。

濱野 それでやっと5年目。一年目は年2回出し、次の年、年3回発行し、
   で昨年2012年から年4回に増やしていって。
    『エル・ジャポン』と兼任では、月刊と年4回じゃあまりにも多いのと、
    ファッション雑誌としてお付き合いのある業界に加えて、
   ブライダル業界とのリンクを考えると、専任をつくらないといけないな、
   というので、昨年から私が専任になりました。

森下 抜擢されたんですね

森下 抜擢というか、ちょうどね、結婚を遅ればせながらしたっていうこともあって、
   前から兼任でやってはいたんですけども、
   もうちょっとリアリティをもって、出来るかなっていうことで取り組んだ次第です。

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