第一線で活躍している方に今感じていること、思考していること
などなどをインタビュー形式でお話いただくコーナーです。
阿部
このカタチが好き。ぼこぼことした、という感じでしょうか。
なんだか、(自分の感覚が)みつけるものがあるんでしょうね。
私が気になるのは、一般的にカタチが整っていて、綺麗ということ以外のきれいさ、つまり、カタチとしての美しさに惹かれるものがあるなあ、と思うんですよね。
森下
最近、私は茶道を究めていらっしゃる方*1とお茶をする機会があってその方とお話していて思ったのは、茶の湯とビジューの世界の美しさにはすごく通じるものがあって。阿部さんが今言っていたカタチが整っていないモノの美しさっていうのもそうでしょ?
阿部
(小さく頷きながら)そのきれいなカタチが生まれるちょっと先にあるもの、カタチが整う以外のもの、そんな
“きれい”なのかも……〈豊穣リングやベロベロリングをみながら)“整ってないからきれい”っていうのが、あてはまるのかもしれない。
森下
私もヒビのカタチなんかが、すごい好き。ヒビのような計算してできないカタチにすごく惹かれるんです。
*1 茶道を極めてらっしゃる方というのは、木村宗慎氏のことです。
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……次回につづきます……