Professional*eyes

第一線で活躍している方に今感じていること、思考していること
などなどをインタビュー形式でお話いただくコーナーです。

第2回 美大としての意義

杉浦幸子さん

石井 大学から海外へ送り出す方、そしてこの大学のブランド力を上げて
   海外から大学へ留学生を受け入れる、そのどちらもされているんですよね?

杉浦 私は今は送り出しを担当しています。受け入れは以前からやっていて
   海外からの留学生の受け入れは、別の部署がやっています。
   また、彼らが入学するための広報活動は入試課が行っています。
   彼らとリンクして、受け入れと送り出しをより良くしていくかを
   考えています。
   海外に目をむけているからこそ、小島先生やまゆり先生のような海外での活動経験があって
   活躍されている方達に来てもらうことになっていると思います。

森下 それで、5年前私達にお声がかかったのですか?

杉浦 はい、そう考えて椿先生にGEODESIQUEを推薦しました。

石井 杉浦さんがジィオデシックを見つけて下さったんですか?

杉浦 ジュエリーを教えてくださる方を探している。ということでリサーチして、発見しました。
   やっぱり世界レベルで実際にやっている方に来て頂かないと
   海外での認知度も上がらないと思います。 今後は更に海外で活躍している方に目を向けて
   外国人の先生に来ていただくことも増えると思っています。

森下 半分くらいは英語で授業をするって感じですよね?

杉浦 はい、海外を見るとそういう方向になるかと。
   これまでは目の前の事で手一杯だったのですが
   やっと最近、もっと長い目で見れるようになって来ました。

石井  海外で大学を売り出す時、美大なので「アート」が最重要の切り口で
   大学とアートの関係、大学でアートを学ぶということは
   どんな意味があるとお考えですか?

杉浦 変な話、まゆりさんって大学は美大?行かれたんでしたっけ?

森下  はぁ、半年ぐらい、、いや、、実質4月から、5、6、7、の4ヶ月ですかね。。

杉浦 そうですよね。アートやデザインを学ぶのに、
   絶対美大に行かないといけない、ということはないと思うんです。
   ただ、美大には本当に面白い人たちが集まっているので、そこで誰に会うか
   そこから何が考えられるかを思うと、やっぱり美大に行く意味があると思うんです。
   京都造形芸大でもいろいろなヒトに会えるじゃないですか。
   学生、先生、そこに繋がった企業・・・いろいろなヒトに会えますよね。
   だから、単に教えてもらういう感覚より、大学でネットワークを得たり、
   刺激を受けたり。大学はそうした場所ではないかと思います。

森下 理解が深まります。

石井 出会いの場であり、、

杉浦 刺激を受ける場であり、、

石井 先に行っている人たちから、いろんなモノを

杉浦 吸収して学んでいく場所だと思います。
   だから、上から目線で「こうだろ?」とか「こうしろ」とか「こうあるべき」って事ではなく
   経験をシェアして、吸収しあう関係。たぶん、先生達も生徒から吸収することがあると思うんですよ。

森下 いや、まったくそうです!
   私なんて、生徒達から受ける刺激でまた新しい事を考えたり
   一緒に次のステップを踏んじゃおうか。って気になちゃってるんです。

杉浦 分かります!
   プロフェッショナルなデザイナー同士がコラボレーションしてももちろん刺激はあるけれど
   それとはまた違う刺激を大学という場所は作り出したりできる。
   大学ってほんとに面白い場所だと思うです。

森下 まさに!

石井 そういう場であって欲しい。

森下 そういう場所だったら、私は学校行ってたと思う。

杉浦 わかります。。

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